葉山電器の社員
可能性を現実の製品として開発設計。時代のニーズのその先へ。
商品開発部門
3DCADを駆使したモデル設計や強度解析、光造形モデルの作成はもちろんのこと、設計段階から部署の垣根を越えて意見交換や検討会を行ないながらスピーディーな商品開発を可能にしてきた技術部設計課。
開発・設計から生産までの一貫体制は、葉山電器ならではの大きな強みです。安全性と利便性を併せ持つ優れた製品を生み出す原動力は、暮らしに溶け込む身近なツールを創造したいという飽くなき探究心。多くの可能性を日常生活へ。新たな価値観を現実世界へ。大胆な発想と緻密な設計を武器に、配線器具の未来を切り開きます。
技能のフィルターを通して見える世界。金型製作の技術。
金型設計・製作部門
多種多様な工作機械を駆使し、複雑で緻密な金型の設計・製作を可能にする技術部機工課。「金型」とは、製品・部品の形状を作るもの。完成品の外観や品質を大きく左右します。3DCADを使っての金型設計や放電加工、平面研削加工など、築き上げた蓄積技能と高い技術の融合が、1000分の1ミリ単位までの精度の追求を可能にします。金型が店頭に並ぶことはないため、表からは見えにくい仕事ですが、製品の優れた性能を支えているのは、精密に加工された金型です。技術者達の目には、技能を通してのみ見える精巧な世界が映っているのです。
モノづくりのプロセスを作り込む。自社開発の生産設備。
設備開発・製作部門
「今のラインの生産性を上げるには?」「この設備をドッキングして自動化すれば効率が上がるかも?」と日々検証する技術部生産技術課、パワー機器製造部製造技術課。優れた製品を生み出すために、葉山電器は「製品を生産する設備も開発する」ことにこだわります。生産設備とは、汎用機や自動機、金型など。それらの開発・調整に必要とされるものは、創造力や探究心、そして何よりモノづくりが好き!という気持ち。生産性に直結することだから、いつも一瞬一瞬が真剣勝負です。
金属部品の加工。配線器具に命を吹き込むということ。
金属部品加工部門
創業以来、電気接続の技術を追求し、得意としてきた葉山電器。そして、その鍵となる金属部品を作るのが、部品製造部金属製造課。プレス機で奏でる金属部品加工の世界では、寸分の狂いや歪みも許されません。複雑な曲げ加工や異種部品の結合、金型内での複合加工は、受け継がれる知識と卓越した技能のたまものです。その土台は、基本に忠実に良品を確実に作り込む確固たる意識と異常を見抜く目。金属のスペシャリスト達の手によって形作られた金属部品が、配線器具に電気という名の命を与え、安全性を保障する布石となるのです。
温度変化までをも技能に取り込む。成型部品の加工。
成形部品加工部門
約七十台の成形機が稼動し、耐熱性や強度に優れたプラスチック部品を生産する部品製造部成型製造課。その生産数は一日に数十万個にも上ります。温度や圧力、材料の投入量などわずかな条件の違いが成形品の形状を大きく変えてしまうため、知識と経験と粘り強い調整が必要不可欠。配線器具の心臓部やボディを守る大切な部品は、多様な成形技術とオペレーターの創意工夫の融合から生まれます。完成部品を見つめるオペレーターの目には、最適な金型温度や樹脂温度、成形機の能力を最大に引き出せる最高の条件が映し出されているのです。
津市から日本全国、そして世界へ。商品を組み立て、作り込む。
組立加工部門
全従業員の4割以上が所属するパワー機器製造部パワー機器製造課。パナソニック(株)様の協力工場であるため、製品に会社名は付きませんが、葉山電器のマークがさりげなく刻印された配線器具は、日本全国はもちろんの事、世界で活躍しています。目指すのはモチロン世界一質の高いモノづくり。そのためのカイゼン活動や品質問題ゼロ化への取り組み、工程検討会など日々の努力や工夫は限りなく無限大。決して現状に満足することなく、もっと高い品質を、もっと高い生産性を。誇りの持てる商品をこれからも作り込んでいくために、パワー機器製造課の8割を占める女性のパワーが中心となって、葉山電器のモノづくりを引っ張っているのです。
安全性と信頼を追求。世界一流の品質を。
品質保証部門
品質システム規格ISO9001に基づく品質管理体制を基礎として、原材料の試験や耐久テスト、安全性の評価から完成品の検査に至るまで、商品の開発設計から製造のすべてのシーンをカバーする品質管理部品質管理課。不良品を社外へ流出させないのはもちろんのこと、多様化する使用環境や使用方法にも対応すべく、潜在的リスクの予測と未然防止に徹底的に取り組んでいます。手に入れたいものは絶対的な信頼と顧客満足。世界一流の品質を目指す意義は、まさにここにあるのです。
新たな価値の創造をサポート。管理部門で働くということ。
管理部門
原材料の調達や生産計画の立案、物流から原価管理に至るまで、膨大な情報とモノをコントロールし、会社の司令塔となる生産管理部。会社の財務や経理、最大の経営資源とも言えるヒトの管理、コンピュータシステムの構築、環境、法務、総務などを一手に司る管理部総務管財課。従業員がやりがいを持って働ける環境を整え、広い意味で生産の土台を作る管理部門の業務はまさに多種多様。管理部門による幅広いサポートがあってこそ、生産に携わる部門がその力を最大限に発揮できるのです。
女性も活躍できる職場環境。
女性の活躍
葉山電器の女性社員は、全社員のうち約半数を占めています。
女性社員が活躍している部門は幅広く、製造部門での商品組立をはじめ、生産技術での工程設計や品質管理での検査・測定業務、生産管理・総務部門での管理業務等々多岐にわたります。男性・女性とが区別なく活躍できる環境風土も葉山電器の特徴のひとつです。
QCサークル活動の展開。強い集団であり続けるために。
カイゼン活動
企業を取り巻く経営環境は速度を増しながら変化しています。その変化に即座に対応していくためには、葉山電器の社員一人一人が自立・協調しあいながら業務に当たらなくてはなりません。QCサークル活動はそのための一つのツール。協力し合い、業務の改善を日頃から積み重ねる事で、自ら考え行動する社員へと成長するのです。すべては、人々の生活に役立つため、変化に負けない強く柔軟な企業であり続けるために。
真の労使協調を目指す。葉山電器労働組合の存在価値。
労働組合
葉山電器発足から数年、創業者、葉山久治の支援を受け、「陰から船を支える錨のように、従業員の生活を守る、なくてはならない組織に」という思いを込め、誕生した葉山電器労働組合。労働時間短縮や賃上げ要求などの経営幹部との交渉はもちろんのこと、各種スポーツ大会や日帰り旅行など社内イベントの開催から、社内報の発行、保険や融資の斡旋に至るまで、幅広く従業員をサポートしています。「ヒトとヒトとのふれあい、そして真のゆとりと豊かさこそが、笑顔溢れる楽しい職場を生み出す」と熱く語る労働組合委員長。願うのはもちろん、従業員の幸せと葉山電器の更なる発展。企業内労働組合であるからこそ、絶妙なバランスで労使協調が実現しているのです。